よ:世のちり洗う四万温泉(積善館)

群馬県三大温泉地の一つ、四万温泉に行ってきました。

「世のちり洗う」とは、普段の生活でたまったチリを四万温泉の湯で洗い流すことで、万病の四倍の癒やしが得られるという事だそうです。

四万温泉とは、三国山脈に発して南進する四万川の上流にある温泉で、三方は山に囲まれ、一方は谷が開け、清流は岩の間をはしり、1,000余年前(平安時代794~1,185/1,192年)に発見された歴史があります。名前は「四万の病を癒やす霊泉」に由来するとの説があり、鎌倉時代(1,185~1,333年)から知られています。昭和初期には、草津や伊香保と並んで「上毛三名湯」と呼ばれていたそうです。又、与謝野晶子や太宰治などの文豪も四万温泉を訪れたそうです。

(積善館:せきぜんかん)日本最古の木造湯宿建築

本館、湯治棟は元禄四年(西暦1691年)第五代将軍の徳川綱吉が治めていた江戸時代に建てられ、現存する日本最古の木造湯宿建築と伝えられています。群馬県の重要文化財にも指定されている歴史的価値の高い希少な建物です。本館には国の有形文化財に認定されている「元禄の湯」があります。

スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」(2001年公開)のモデルの一つだという説があり、聖地巡礼で訪れるファンが多い場所として知られています。